孫姫をたずねて爺婆の東海道53次珍道中記

=東京の孫娘に会いたくて京都三条大橋からお江戸日本橋まで5年かけて歩いています=

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第25回「由比宿」→「蒲原宿」→「吉原宿」

(孫を訪ねて東海道53次を行く-2018.10.14)

4月以来半年ぶりに東海道に戻ってきました

概略は17日の投稿通りですが少し写真を加えて

三日間あるいた秋の東海道をご紹介いたします

(一日目-2018.10.14)

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「由比宿」から「蒲原宿」そして「吉原宿」まで

必要な荷物をリュックひとつにまとめて

歩行に関係ない荷物は静岡駅のロッカーに預け

午前9時半、前回ゴールした由比駅を出発しました

心配していた雨の中を桜エビ通りをすすみます

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由比といえばなんといっても「桜エビ」で超有名なところ

道の両側には桜エビの看板やお店が続きます

もちろん今日のお昼は「桜エビ」に決めています

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由比川を渡ると当時の宿場の雰囲気残す建物が続きます

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最初の訪問は「広重記念館」、二度目の訪問ですが

やっぱり広重の東海道53次の絵はすばらしい

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記念館の向かいは幕府転覆を計画し失敗して自殺した

由比正雪の生家と言われるいま染物屋の正雪紺屋です

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9年前に食べた桜エビの味が忘れられない店も

まだ昼食には時間が早すぎて覗くだけでパス・・・

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↑ 9年前に訪れた店 ↓

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また雨が降ってきました

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まだお昼には早い、見るだけ・・・

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しばらく歩くと次の「蒲原宿」に入ります

ここも宿場の名残りがいたるところに見受けられます

時間さえあれば由比、蒲原両宿場だけで十分に楽しまれます

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ゆっくり歩いて12時前になりました

そろそろ昼食です

蒲原には肝心の桜エビの店が見つかりません

街道の名残を残す屋並みの中でもひときわ目立ったのが

黒塀に囲まれた蒲原宿本陣跡、ここには参勤交代の殿様が

泊まったのです

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廣重の東海道53次シリーズ作品で傑作「蒲原夜の雪記念碑」 

 

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たまたま見かけたおまわりさんに聞いてみました

おいしい桜エビの店を紹介してほしいと聞かれた

おまわりさんもびっくりしたことでしょう

教えられた通りの店の桜エビかき揚げ丼はおいしかった!

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おまわりさんの言うことにウソはありません

朝から何も食べずにガマンしてきたかいがありました桜エビで

元気もりもり、足取りも軽くなりました

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いつのまにか雨も上がり次は吉原を目指します

急な坂道が延々と続きます

相棒はどんどん先にすすみます

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置いていかれたら大変・・・待て!

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富士市に入りました

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 やっと町が見えてきました

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静かな田舎町が続きます

秋の花々、柿もみかんもたわわに実っています

なにを見てもあーいいなあ・・・

道端を花に釣られてうろうろしていると相棒はどんどん行きます

歳のせいでしょうか楽しくて

これが歩きの素敵なところです

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9年ぶり、二度目のなつかしさと再会です

道はほとんど覚えているんです、不思議です

地図は9年前につくったHPのコピーが頼りなんですが

いまはアプリで東海道53次もあります

そんもの見て歩くのなら子供でも歩けます

はっきりいって迷うくらいが楽しいんです

 

小学生の見守りをしていた三人組のお年寄りと談笑した

バス停近くへ、あの人たちいるかな?

しばらく腰かけていましたが時間が早すぎたのか

会うことができませんでした・・・

あーそうか、あのお年寄りも卒業したんだな

 (↓9年前、ここで出会った小学生の見守り人たち)

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今日はいなかった

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やがて巨木が見えてきました

岩淵の一里塚です

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この一里塚は東海道53次の一里塚の中でもとくに思い出深い

一里塚で街道の両側にある大きな木が遠くからよく見えるんです

両側に一里塚が現存しているのは東海道でも数か所しかありません

江戸から37番目の一里塚で左側の塚は往時のままだそうです

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少し行くと初老の男性が声をかけてきました

東京の人で今日は日帰りで吉原から蒲原まで行くとか

京都から来たというと西からとは珍しいですねと言われました

今日も朝から10人、いや、もっと多かったか

明らかに東海道を歩いていると思われる人たちに会いました

夫婦と思われるカップルも珍しくありません

声をかけるのはいつも自分の方からなんですが

かけられるのは初めて、うれしいですね

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少しすすんで小休本陣・常盤家に寄りました

9年前は休館で入れませんでした

同年配のボランティアガイドさんが親切に説明してくれました

ここは吉原と蒲原の間にある間の宿で休憩所の役割をした所

晴れると富士山がよくみえる絶好の立地です

ここの主が富士川の渡船も取り仕切っていたようです

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東海道身延山道の合流地点で多くの旅人が利用したのでしょう

今日最大の楽しみは桜エビより富士川の橋から眺める富士山です

新幹線からも一番のカメラスポットです

しかし曇天で9年前と同じようになにも見えませんでした

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富士川を渡るころからどうにも腰が重くなって

先を行く相棒と距離の差が開いてしまうようになりました

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道端に座ってしばしおやつ休憩です

 腰が痛みます

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9年前は吉原宿の中心地まで歩きましたが

今日は5kmほど手前の富士駅をゴールと決めていましたので

ほぼ予定していた4時過ぎに到着しました

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商店街を通って富士駅へ到着

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JRで静岡駅に戻りホテルで休憩後、初日の完歩祝に

新鮮でおいしい静岡の魚を食べさせてくれる店で祝杯!

これも爺婆隊の楽しみになりました

明日はもっとも富士山に近い東海道を歩きます

晴れて富士山に会わせてほしい!

さあ、どうなりますやら・・・。

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2009年6月19日に歩いたいた記です
http://www.human-dy.com/tokaido-22.21.06.19.html