孫姫をたずねて爺婆の東海道53次珍道中記

=東京の孫娘に会いたくて京都三条大橋からお江戸日本橋まで5年かけて歩いています=

f:id:yhyh1940:20181106210301g:plain

第27回「原宿」→「沼津宿」→「三島宿」

三日間の最終日(原→沼津→三島)の記録

二日間を楽しく歩きましたので三日目もその勢いで
元気よく歩きたいと思って熟睡していた深夜に
異変が起きました

3時ころから始まった相棒の咳き込みがひどくて止まりません
窒息するんではないかと思うくらいひどい咳きでした
持病の関係だと思うのですが時々咳き込むことはあるんです

しかしひどすぎるのでフロントから救急車の手配をお願い

しょうかと思っていたら幸いにだんだんと収まってきました

朝食もしっかり食べていましたし本人は大丈夫というので
とりあえず静岡駅から昨日のゴールで今日のスタートになる

東海道線の原駅へ向かい様子を見ることにしましたf:id:yhyh1940:20181106210452j:plain

富士川の鉄橋を通過している時に車窓から富士山の方向を

眺めていたら

“あっ、富士山が見えてる”

思わず大きな声を出してしまいました

そこから窓越にデジカメで撮り続けました

曇っているのにきれいに見えるのが不思議でした

まわりの乗客はみんな知らん顔

そりゃ地元の人には珍しくはありませんよね

結局騒いでいたのはわれわれ二人だけ・・・

朝から爺婆の珍道中の始まりです

f:id:yhyh1940:20181106210609j:plain

9時半に原駅を出発
沼津宿、三島宿を目指して3日目をスタートしました

しばらく相棒の歩きをみていましたが変わりなく歩くので
やれやれ、今日は寄り道をしないでとにかく歩くことに
専念することにしました
道は9年前の記憶があるので地図はなくても大丈夫!

f:id:yhyh1940:20181106210720j:plain

原駅前を出発すると大きなお寺が道の両側に続きます
しばらく行くと「白隠禅師」誕生地の碑と新しい記念館が
ありました

9年前にはありませんでしたので移設してきたのでしょうか
白隠禅師とは「駿河に過ぎたるものが二つあり、富士のお山に

原の白隠」と いわれた臨済宗の名僧のことです

f:id:yhyh1940:20181106210758j:plain

少し奥まったところに白隠さんの松蔭寺があるのですが
今日はパスしました

f:id:yhyh1940:20181110223728j:plain

f:id:yhyh1940:20181110223759j:plain

交差点で目があったお年寄りから
散歩ですか?
と聞かれました

京都から日本橋まで東海道を歩いているんですよ
といったら不思議そうな顔をしていました
こちらはデジカメを持っただけのほとんど手ぶら状態
東海道を歩く旅人の恰好ではなかったのです

リュックは今日も相棒がしっかり背負っていたんです
決して夜中の騒動を忘れたわけではないんですが
相棒が自分の係りと思っていたんでしょうf:id:yhyh1940:20181110223901j:plain

f:id:yhyh1940:20181110223948j:plain

沼津藩領棒示杭(ぼうじくい)まで来ました
棒示杭とは街道から宿場の境界を示す杭のことです
従是東・・・下の部分は折れたのでしょうかありません
ここから東が沼津藩の領地ということでしょう
東海道を歩くとこの棒示杭はよく見かけます

f:id:yhyh1940:20181106210850j:plain

12時に少し前でしたがとなりの神社で弁当にしました
今日も孫姫の写真と一緒です
じいちゃん、ばあちゃんも頑張ってるよ!
もうすぐ会いにいくからね!

f:id:yhyh1940:20181106210931j:plain

f:id:yhyh1940:20181110161319j:plain

順調に歩いて時間に余裕があったので
千本街道から海岸に出てみました
この海岸は昨日の田子の浦から千本松原へと続きます

しかし期待した海岸はごみだらけでした
台風が運んできたんでしょうか手もつけられていません
この長い海岸のごみを処理するのは大変なことでしょう

f:id:yhyh1940:20181106211023j:plain

f:id:yhyh1940:20181110161228j:plain

がっかりして東海道を沼津目指してすすみました
9年前の記憶が蘇ってなつかしさでいっぱいでした

 

f:id:yhyh1940:20181110224149j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224238j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224332j:plain

沼津市内の中心部を通って狩野川に突き当たり
しばらく土手にそって沼津一里塚に行きました
ここは

f:id:yhyh1940:20181106211102j:plain

ここは9年前人間来た時に探すのに苦労したところです

 坂道を上がっていくと前はなかつた西友が見えてきました
トイレ、水分、おやつ休憩です
さすがに疲れを感じていたので助かりました

 

f:id:yhyh1940:20181106215112j:plain

記憶していたので沼津藩領棒示杭(西)はすぐ見つかりました
すぐ近くの塩音寺の亀鶴姫の碑もわかりました
曽我兄弟の仇討物語に登場する黄瀬川宿の遊女・亀鶴が
守り本尊としていた観音を祀った亀鶴観音寺でしたが
のちに廃寺になり観音や碑は潮音寺へ移されたそうです

f:id:yhyh1940:20181106215157j:plain

f:id:yhyh1940:20181106215223j:plain

黄瀬川を渡るとほぼ予定通りの2時半になっていました
すこし行くと頼朝・義経の対面石のある八幡神社に着きました

f:id:yhyh1940:20181106215254j:plain

治承4年(1180)に平家の軍勢が富士川あたりまで押し寄せてき

た時に 鎌倉にいた源頼朝がこの地に出陣し奥州から駆け付けた

義経と対面し源氏再興を語り合ったという対面石が残されてい

ます

f:id:yhyh1940:20181106215327j:plain

さらに進むと玉井寺に伏見の一里塚があり
あとは狭い道路の白線外を車にびくびくしながら急ぎ足で

f:id:yhyh1940:20181110224510j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224545j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224621j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224651j:plain

f:id:yhyh1940:20181110224730j:plain


三島宿の樋口本陣跡のある本町交差点でゴール!
予定通り午後4時に無事に完歩することができました

f:id:yhyh1940:20181106215432j:plain

f:id:yhyh1940:20181106215406j:plain

よく三日間も歩き続けたものだとまず相棒を褒めてやりたい
帰りは静岡駅で途中下車してロッカーの荷物を引き取り
早い夕食をとって久しぶりの我が家に無事に戻ってきました。

次は三島から箱根を登り芦ノ湖畔の箱根関所を目指します
その前に今月末の検査をまずパスすることが先決ですが
うまくいけば来月中にチャレンジしたいと思っています。

 

3日目の歩数は36,000歩でした
三日間で約11万歩になりましたから
153歳の後期高齢者同士でよく歩いたと思います。

f:id:yhyh1940:20181106215526j:plain

なお、この3日間の案内をしてくれた9年前作成のHPの記録を
ここにご紹介しておきます。前回は二日間で歩きました。
当時と史跡部分はほとんど変わってはいないと思いますの
ご関心あればご覧ください。

f:id:yhyh1940:20181110160316j:plain

 

2009年6月19日(金) 
「由比宿」(静岡市)→「蒲原宿」→「吉原宿」(富士市
http://www.human-dy.com/tokaido-22.21.06.19.html

2009年6月20日(土) 
「吉原宿」(富士市)→「原宿」→「沼津宿」→「三島宿」(三島市
http://www.human-dy.com/tokaido-23.21.06.20.htm